
パソコンとカメラを繋いで撮影するテザー撮影。
その魅力は、撮影した画像をその場で確認できること、そして高画質でRAWデータを取り込める点にあります。
しかし、実際にテザー撮影を始めようと思うと、具体的な手順や設定方法が分からず戸惑う方も少なくないでしょう。
そこで、今回はテザー撮影の基本的な手順から、より高度な世界観表現の方法まで解説します。
目次
テザー撮影のやり方

必要な機材
テザー撮影に必要な機材は、カメラ本体、パソコン、そしてそれらを接続するケーブルです。
また、カメラはテザー撮影に対応している機種である必要があります。
多くのミラーレスカメラや一眼レフカメラは対応していますが、機種によっては専用のソフトウェアが必要となる場合があるので注意が必要です。
パソコンは、処理能力が高く、十分なメモリ容量を持つものを使用することをお勧めします。
さらに、ケーブルはカメラとパソコンの接続端子に合わせて適切なものを選びましょう。
USBケーブルが一般的ですが、カメラによってはファイバーケーブルを使用する必要がある場合もあります。
加えて、撮影する際は、十分なバッテリー残量とSDカードの空き容量を確保しておきましょう。
カメラとパソコンの接続方法
まず、カメラとパソコンを接続する前に、パソコンにテザー撮影に対応したソフトウェアをインストールしておきましょう。
ソフトウェアは、カメラメーカーが提供しているものや、サードパーティー製のソフトウェアなど様々な種類があります。
インストールが完了したら、カメラとパソコンをケーブルで接続します。
それから、パソコン側のソフトウェアでカメラを認識できるか確認します。
カメラが認識されない場合は、ケーブルの接続状態や、パソコン側のドライバを確認しましょう。
接続が正常に行われたら、カメラの設定でテザー撮影モードを選択します。
さらに、ソフトウェアによっては、カメラの設定を自動で認識してくれるものもあります。
撮影ソフトの設定方法
テザー撮影ソフトウェアの設定は、使用するソフトウェアによって異なりますが、基本的には撮影解像度、ファイル形式(RAW、JPEGなど)、保存先フォルダなどを設定します。
RAW形式で撮影することで、後処理でより多くの調整を行うことができるのでおすすめです。
保存先フォルダは、パソコンのストレージ容量や、撮影データの管理方法を考慮して設定しましょう。
また、ソフトウェアによっては、ライブビュー表示の設定やリモート撮影機能の設定なども可能です。
これらの設定を適切に行うことで、スムーズなテザー撮影を実現できるといえます。
テスト撮影と本番撮影
接続と設定が完了したら、テスト撮影を行いましょう。
テスト撮影では、設定した解像度やファイル形式、保存先などが正しいか確認します。
また、撮影画像の確認を行い、露出やピント、ホワイトバランスなどの調整を行います。
テスト撮影で問題がなければ、本番撮影に移りましょう。
本番撮影では、スムーズな撮影進行のために、撮影準備をしっかりと行い、撮影環境をコントロールすることが大切です。
撮影中に問題が発生した場合は、落ち着いて原因を特定し、対処しましょう。
さらに、アシスタントがいる場合は、役割分担を明確にしておくことで、よりスムーズな撮影を行うことができます。
テザー撮影で世界観を表現する方法

撮影コンセプトを明確にする
テザー撮影では、撮影した画像をその場で確認できるため、撮影コンセプトを明確にしておくことが重要なのです。
そのため、どのような世界観を表現したいのか、事前にしっかりと計画を立てましょう。
撮影テーマ、雰囲気、登場人物などを明確にすることが大切です。
例えば、イメージボードを作成したり、参考資料を集めたりすることで、より具体的なイメージを描きやすくなります。
また、クライアントがいる場合は、事前に綿密な打ち合わせを行い、イメージの共有を図ることが重要になります。
ライティングで雰囲気を作る
テザー撮影では、ライティングによって世界観を大きく変えることができます。
ライティングの種類や光量、光の色温度などを調整することで、様々な雰囲気を作り出すことができるのです。
例えば、暖色系の光で温かみのある雰囲気を、寒色系の光でクールな雰囲気を演出することができます。
また、自然光と人工光を組み合わせることで、より複雑で奥行きのあるライティングを実現できます。
さらに、光の方向や拡散具合を調整することで、被写体の立体感や陰影をコントロールすることも可能です。
ポージングや構図で個性を出す
被写体のポージングや構図も、世界観表現に大きく影響します。
被写体の感情やストーリーを表現するポージングを考えることが重要です。
また、視線や構図によって写真の印象は大きく変わります。
様々なポージングや構図を試行錯誤することで、より個性的で魅力的な作品に仕上げることができます。
一方で、構図の基本的なルールを理解しておくことも重要です。
例えば、三分割法や対称構図などを活用することで、バランスの取れた、安定感のある写真を撮影することができます。
作品の世界観を高める編集テクニック
撮影後の編集も、世界観表現には欠かせません。
RAWデータで撮影することで、より幅広い調整が可能になります。
色調補正、コントラスト調整、シャープネス調整など、様々な編集テクニックを用いることで、撮影時の意図をより明確に表現し、作品の世界観を高めることができます。
また、レタッチソフトを用いることで、より高度な編集を行うことも可能です。
例えば、肌のレタッチや、不要なオブジェクトの削除など、細かい調整を行うことで、より完成度の高い作品に仕上げることができます。
まとめ
今回は、テザー撮影の基本的な手順から、世界観表現の方法まで解説しました。
テザー撮影は、撮影技術を向上させるだけでなく、よりクリエイティブな表現を可能にする技術といえます。
この記事を参考に、ぜひテザー撮影に挑戦してみてください。
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